ベリーダンスプログラム


日本アレルギーらいふ協会

目的

① 自己肯定感の醸成と社会的役割の獲得

アトピー性皮膚炎をはじめとする外見的な障害を抱える方は、人目を気にして引きこもる傾向があり、華やかなステージは自分には関係のないものと感じ、感情にふたをしているケースが少なくないと考えます。

本プログラムでは、ベリーダンスを通じて身体を動かし、自己表現することの楽しさを実感し、自信の回復を図ることを目的とします。
小さなチャレンジが次なる挑戦を生み、これらの体験は単なる自己肯定感の回復にとどまらず、「社会的な役割の獲得」となります。
この成功体験は、当事者個人に留まらず、地域や社会に波及する可能性を持つものと思われます。

② 身体と心の回復および再生の促進

ダンスは単なる運動ではなく、芸術的な身体活動です。身体を通じた表現により、医療や福祉の枠では届きにくい「生きる喜び」や「感情の解放」を実現することが可能です。
参加者が自らの身体で喜びを表現し、他者と共に踊る体験を通じて、心身の再生を図ります。

③ 支え合う仲間との交流による孤独の予防

同じ悩みを持つ参加者同士が、互いを理解し、思いを共有することにより、支え合い、高め合う関係を築くことができます。
個人として尊重されるつながりの中で、孤独感を軽減し、精神的な安定を得る機会とします。

④ アレルギーや障害に対する理解と啓発

プログラムの最終段階における発表会を通じて、観客や地域社会に対し、アレルギーや障害を持つ方の存在と日常を伝える場とします。
また、偏見の解消を図るとともに、配慮あるまなざしを社会に広げる契機とします。
特にアレルギーに関しては、広く関心を喚起し、健康と環境への意識を高めるきっかけとします。

⑤ インクルーシブ社会の実現に向けた一歩

一人ひとりが輝ける環境を実現することで、誰もが排除されることなく共に生きる社会の具体的な姿を提示します。
本プログラムは、地域におけるインクルーシブな社会の実践的モデルとしての意義を有します。

プログラム内容

本プログラムは、毎年開催される成果発表会に向け、6か月間にわたり、ベリーダンスレッスンをはじめ、ビューティー&ヘルス、ライフスタイルに関する講座など、全8回の学びと実践の機会を提供するものである。身体・心・生活を包括的に整え、参加者が自らを整え、より健康的で豊かな生活を送り、自信を育むことを目的とする。

① 成果発表会
(第2回ラブベリーズ発表会)
•開催日時:2025年10月5日(日)
•開催場所:いかほ秀水園(群馬県渋川市)
本プログラムの集大成として、参加者が半年間の取り組みの成果を舞台上で発表する。
② ベリーダンスレッスン •実施期間:2025年4月~9月
•頻度:月3~4回開催
•実施地域:
・千葉県市川市(現在開講)
・群馬県前橋市(現在開講)
・埼玉県さいたま市(開講予定)
参加者のレベルや体調に応じた無理のない指導のもと、自己表現を目的としたベリーダンスを学ぶ。
③ オンライン講座(全8回) •実施期間:2025年5月~8月
•頻度:月2回
•講座内容(例):
1. スキンケア
2. メイクアップ
3. ファッション
4. 食事指導(栄養)
5. 身体のしくみ(解毒・腸内環境・血糖コントロール 等)
6. 運動(姿勢・セルフ整体 等)
7. 室内環境改善
8. 要配慮者に対する理解と配慮(アトピーケアライフアドバイザー検定より抜粋)
日常生活の見直しや身体の仕組みに関する理解を深めることで、生活の質(QOL)向上を図る。

プログラム受講対象

本プログラムは、以下のような目的や想いを持つ者を対象とする。

•アレルギーや生活習慣病、身体的な障害等があっても、おしゃれや表現することを楽しみ、「キラキラした体験」をしてみたいと願う者
•仲間と共に楽しく踊り、交流を深めながら、健康増進を図りたいと考える者
•明確な目標に向かって取り組み、達成感を味わいたいと望む者
•上記の参加者を理解し、共に場を盛り上げながら支援・サポートを行う意思を持つ者
参加者の年齢や経験は問わず、それぞれの立場や背景を尊重しながら、多様な個性が活かされる場づくりを目指す。